4/8 絶景の後に、2度目のパンク
08:40オーナーと記念写真を撮って出発。駅の構内にエレベーターがない。階段で下り上りは大変だし、エスカレーターに荷物を積んだ自転車を載せてよいものか躊躇していたら、駅員が大丈夫だと目の合図。プラットフォームに上ると台湾人のサイクリストもいた。09:27定刻発車。最後尾が自転車専用車両、全部で20人位はいる。
馨憶民宿
花蓮駅で自転車を輪行袋に収納するサイクリスト
プラットフォームで出会った台湾人サイクリスト
10時半、南澳駅で下車するのは我々だけだ。ちょっと不安になる。改札を出たところで台湾女性の人に日本語で話しかけられる。日系企業に勤めていた時に日本語を習得したとのこと。日本には何度もいったことがあり2週間前にお母さんと京都観光をしてきたそうだ。
自転車の専用車両
途中下車したのは我々だけでした
南澳駅で知り合った流暢な日本語を話すカップル
11時駅から走り出すと直ぐに上り坂の道。そう頻繁ではないがトラックも横を走り抜けて行く。山側を時計回りに走る方は路肩に溝があり条件が悪そうである。反時計回りで右手に海を見ながら走る方は溝もないし景色もいい。途中、福建省からの交換留学生の二人に追い越される。朝6時に花蓮から出発したそうだ。日本からの飴をあげると代わりに中国では記念にその年の干支のコインを渡す習慣があるそうで裏側が酉の絵柄の真新しい10元コインをもらう。
福建省からの交換留学生
ようやくひと山越えて東澳の町に入ったと思ったら、すぐにまた長い上りが延々と続く。総勢50人くらいの自転車ツアーの団体さんに次から次に追い越されていく。海の景色は最高に奇麗だが結構厳しい上りの連続。20㎞走って14:30二つ目の山の頂上で休憩。
総勢50人くらいの自転車ツァーの団体
長い下りが終わり蘇澳の町に入る地点で路肩に寄せ、サドルに跨って小休止している時にカミさんの前輪タイヤから突然、パーンという爆発音が聞こえたと思ったら、見る見るうちに空気が抜けタイヤがペチャンコに。チューブを取り出して見ると外側でなく内側のチューブに釘で刺さったような穴がある。タイヤには異物が刺さっている形跡なし。前回のパンク修理から2日経ち、距離も100km以上走っているのに原因が分からない。
50m先にJiantの自転車ショップの看板が目に入ったので自転車を抱えてパンク修理を頼みに行く。おばさんが一人いてここでは修理できないのでこの先300mにもう一軒自転車ショップがあるのでそこへ行ってくれと言われる。82歳のおじいさんがやっている自転車屋。日本語が通じるのは有り難いが、こんな小さい自転車見るのは初めてだと言うし腕は大丈夫かと不安になる。パンク修理はお手の物だと、さっさとパンク修理してくれた。原因はチューブがよじれていたのだろうというがチューブは裂けた形跡はないし原因はよく分からない。パンク修理代80元。
711でコーヒー休憩し17:00出発。この先ホステルまでが大変だった。MapsMeの遠回りのルートに従って走る。川沿いの自転車道を走る頃には真っ暗。ライトが点いているので危なくはなかったが。ホステルの場所近くについてもそこから、住所と名前が英語名のホステルを探し出すのが一苦労。近くの店仕舞いしていたおじさんに英語名を見せても分からない。ネットなどで方々探し当ててくれて、最後はホステルの人が迎えに来てくれた。
周りは畑で真っ暗なところ。我々だけで探すのは無理。夕食は、自転車で5分くらいのステーキレストランへ。メチャクチャ混んでいて30分待ち。二人で730元。とてもおいしかった。日本だと、ビール、ワインなどアルコールが入るのが誰も飲んでいる人いないしメニューにも酒類の記載なし。飲み物は甘い紅茶が無料で振舞われるだけなのが、ちょっと寂しい。
16日目(晴れ・花蓮~南澳~冬山49㎞)宿:田中欧寒集 B/B 4920円
4/7 花蓮に連泊
台湾で初めての連泊。部屋でのんびり過ごす。16時外出。昨夜、花蓮から宜蘭間にある清水断崖は自転車で走るには危険なのでその間は汽車にした方がいいとのアドバイスに従って一区間汽車に乗ることにした。実は3年前にそんな危険なところとは知らず自転車で花蓮から清水断崖を通って南澳まで走ってました。
前回、自転車で走った危険区間はスキップ、汽車を利用することにした。花蓮駅へ明日の切符を買いに行く。大規模工事中で3年前とは駅の風景が変わっていたものの構内に入ると、当時の記憶がよみがえってきた。構内とその周辺はまだ当時のまま。インフォメーションで自転車に荷物を積んだまま乗れることを確認して窓口で、明朝09:27発の切符を購入(自転車は乗車賃の半額。乗車賃二人で264元)。
次いで、宿で教えてもらったJiant自転車ショップへ。そこで自転車の前輪のゆがみを点検してもらう。親切なお店でスポーク調整を無料でしてくれた。ついでにブレーキ調整もしてもらった。その次は、ショップでコインランドリーを教えてもらい洗濯に行く。
洗いに30分(40元)、ドライに40分(40元)。ドライを待つ間に近くのレストラン、「不是麺店」で夕食。人気のあるお店で店内は大賑わい。店ごとにオーダーの仕方がそれぞれ異なるので周りの人の見よう見まね。言葉が通じないので大変である。昨日の宿のメンバーは皆旅立ったようで静かに部屋でビールを飲む。
15日目(晴れ・花蓮8㎞)宿:馨憶民宿 1300元(金曜・土曜)
4/6 花蓮到着!
パンク修理うまくいったみたいである。空気漏れはなさそうである。09:10出発。10:10北回帰線の記念塔通過。海岸線の所々に東屋の休憩場が設けられている。そのひとつで海を眺めながら昼食。走っているとやたらと教会が目に入ってくる。フラットな海岸線ばかりと思っていたら、きつい上りもあれば下りもある。
建華旅社
長濱の町
北回帰線記念塔
上り坂でカップルサイクリストから中国語で話しかけられた。一人が下りで転倒したので何か薬を持っていないかと言っているようなので打撲した肩にロキソニンテープを貼り、痛み止め錠剤を渡すと、もう大丈夫だと言うので先を急ぐ。15時半海岸線の休憩場に到着。しばらくするとそのカップルもやってきた。上海からの観光客で仲間7人とサイクリングを楽しみながら台湾を8日間の日程で旅をしているという。
転倒した中国人サイクリスト。元気な顔で再会
17時、石田ゆうすけさんの本に紹介されていた花蓮の日本人経営民宿に到着。教えてもらった小龍包、餃子がうまい店で夕食。宿泊客は全員日本人。その一人が自転車で台湾一周中の62歳のおじさん、定年退職を機に若い頃乗っていた自転車に目覚めたそうだ。3/27台北から我々と同じように反時計回りに走り昨日、花蓮に着いたがお尻が痛くなり明日は花蓮から宜蘭まで汽車にするようだ。もう一人は、退職後台湾に移住しバイクで台湾を旅している日本人。宿のオーナーを交えて11時まで談話。台湾に来て日本人に会って話をしたのは初めてだった。
花蓮まで走ってきたことで台湾一周まであと1/4ほど。日程的にも余裕ができ気が楽になる。3年前、花蓮を旅したことがあるのに街を歩いても記憶が全く蘇ってこないのは前回は別の場所を通っていたからだろうか?
4/6 14日目(晴れ・長濱~花蓮90㎞)宿:馨憶民宿 1300元
4/5 あと5kmなのに突然パンク あぁ無情!
9時40分出発。海岸線を走る。光線が強くてやはりサングラスなしではきつい。昨日の事が悔やまれる。12:50東河(34km)、711で昼食。出発の準備をしていたら目の前を2日前に出会った台湾人のサイクリスト、Chun君が走り過ぎて行った。14:30成功の町のガソリンスタンド前(51km)で小休止。15:30、66km地点で小休止。Chun君に先を急ぐからと追い越される。台東で2泊したそうだ。
Lenya Hotel
セブンイレブン(711)で休憩
16時半、長濱の町まであと5㎞の地点でカミさんの前輪がパンク。突然ハンドルが取られたと思ったらタイヤがパンクしたそうだ。路肩で前輪を外し、タイヤをチェックするが釘のようなものが刺さっている形跡は見当たらない。チューブを外して空気を入れてほとんど空気が減らない。タイヤの内部をふれても異物は見当たらない。新しいチューブに取り替えても意味がなさそうなので、パンクしたチューブを元に戻しそのまま走ってみる。2.5キロくらいで空気が抜けた。
18時長濱の町に到着。711で宿の場所を聞く。途中、小学校の教師で日本にとても興味がありますというかわいい女性の人に宿まで案内してもらった。自転車屋でパンク修理頼もうと思ったが残念ながらこの町には自転車屋はなし。宿の前のセルフ式食堂で夕食を済ませ部屋でパンク修理する。よく調べると本当に小さい穴が一箇所見つかった。タイヤの方は調べても刺さったものが見当たらなかった。新品のチューブに取替え明日どうなっているか様子をみることにした。
13日目(晴れ・台東~長濱80㎞)宿:建華旅社 800元(wifiなし)
4/4 釋迦って何?
今日の目的地は台東。そんなに距離がないのでゆっくりしていたら10時出発となってしまった。宿を出て直ぐ、右手先の海辺に草地と木が生い茂るキャンプに最適なところが見えた。多分昨夜林君がここにテントを張ったのだろうと思いながら通り過ぎる。
海岸線だから平坦な道だろうと思いきや結構きつい上りもある。12時、金崙の町で711に入り昼食。自転車、バイク、車を停め休憩に立ち寄る人達で店内は混んでいる。
台東に近づくにつれ道路沿いに「釋迦」の看板と一緒に緑色のお釈迦さんの頭の形をした果物を売っている店が見られるようになる。14時、その一つに入る。一つ70元、食べ方を教えてもらいながら食べる。見た目からからは想像できないが甘くてとてもおいしい。台東の町に入る前にサングラスがないのに気付く。「釋迦」の店で椅子に置いたまま忘れてきたようだ。
9号線から11号線に入る。台東市に入るがこれまでの西海岸での市街地のように車で混雑していない。簡単にホテルが見つかった。ホテルで夜市の場所を訊いて出かけたら休みだった。がっくり、毎日開いているのではないのだ。食堂探しに一苦労した後は、おいしいデザートのお店で満腹感を味わって帰りました。
4/4 12日目(晴れ・大武~台東60㎞)宿:Lenya Hotel 1100元
4/3 峠越え、東海岸へ
9時出発。風が強く、しかも向かい風。途中、琉球人が殺害され近代日本最初の海外出兵のきっかけとなった牡丹社事件、その琉球人54名の墓所を通り4㎞で四重渓温泉に着く。40年以上前に一度来たことがあるが、全く記憶に残っていない。
Nest Hotel 前
大日本琉球藩民五十四名墓
時折、怖くて前に進めなくなるほどの凄まじい突風に煽られる。10時、牡丹社事件があった石門古戦場跡に着く。記念館あり詳しい説明文が書かれているが残念ながら意味は全く分からない。
牡丹社事件について描かれている
牡丹を過ぎると徐々に勾配がきつくなりくねくねした先の見えない上りが続く。もっと急勾配を想像していたので気分的には楽である。その後なだらかなアップダウンが続く。
麓が牡丹
小学校。カラフルです。
大武方面への分岐点では何やら数名が話していた。その中には追い越された台湾人サイクリスト、徒歩で台湾旅行中日本人青年もいた。直ぐ近くに食堂があり。途中、スケボーで旅をしている福建省からの交換留学生の林君に会う。スケボーとはいってもメチャクチャ速い。山道を最後は高低差470mを一気に、9kmほどはあろうかくねくねの長い長い坂を下り、自転車で走っていても恐くて堪らなかったが、何と数分後に林君が追い付いてきた。時速40km以上でもゴム靴でスピードをコントロールしているので、脇を自動車が走っていても大丈夫だというが信じられない。
旅に出て10日目のスケボー、林君
荷物はテント以外にほとんどなし
ライダー用の無料休憩所
今やライダーに必須のスマホ用でしょうか
水だけでなく熱いお湯も飲めます
16時半大武の町で見つけた海岸沿いのホテルに投宿。今日も夕食は魚料理。隣り合わせた高雄で自動車部品の会社を営んでいるという台湾人の方から「もうお腹が一杯で食べきれないのでもしよかったら」とビールと魚料理の差し入れがあり。
ホテル前の道路ははもの凄いスピードで車が走っていくので渡るのがおっかない。ホテルの隣りが711なので何かと便利。Wifiを使おうとすると店員にパスワードを都度聞かないといけないのが面倒ではあるが。
道中、追い越されたChun君から台東、21:20到着とLineにメールあり。また、Max君ら環島グループからもメールが入っていた。
11日目(晴れ後曇り・車城~大武56㎞)宿:華園大旅社 700元
4/2 台湾最南端の岬、鵝鑾鼻の絶景!
10時45分、ホテルに荷物を預けて、昨日教えてもらったJiantのお店に行き自転車の点検。自転車に乗っているとカチカチ音が聞こえると言ったら、おじさん直ぐペダルのネジを固く締めてくれる。それ以降音が聞こえなくなった。ついでに緩くなったブレーキも調整してもらう。東海岸に出る峠越えのルートについても教えてもらう。
オカリナ練習中のカミさん
自転車屋さんのご主人
恒春から20㎞先の最南端へ行って見る。台湾では昨日から4連休で、墾丁国家公園内の観光地は車と行楽客でどこも混んでいる。サイクリストも大勢見かける。その一人、Max君と知り合いになる。彼に鵝鑾鼻公園を案内してもらう。
うわぁ!立派!
右端、Max君。写真を見てびっくり、全員が小径車。
Max君とはLineで繋がり、15時30分ホテルで荷物を受け取りに戻りwifiに繋ぐと鵝鑾鼻で一緒に撮った写真が送られてきた。その後、次々にメールが入ってくる。返信が追い付かない。ホテルの従業員たちも親切でちょっと聞いただけでも懇切丁寧に接してくれる。
菈密亞度假旅店(Love Me Resort ホテル)前。
英文名からホテルを探すのは難しい。
昨日通った道を8㎞戻り、17時半、車城のホテル到着。温泉ホテルだった。夕食はホテルで教えてもらった鮮魚食堂で。台湾で初めての魚料理。隣り席のおじさんがこれはうまいぞといろいろ薦めてくれる。刺身・タラコ、一口食べてみろと差し入れまでしてくれる。肉料理よりも魚料理の方が高い。魚料理については時価となっていて金額が表示されていないものがあるのでやはり躊躇してしまう。
隣り席のおじさん達
オーダーしたものを写真に収めたら、
刺身とタラコも一緒に撮れと差し入れ
ホテルに戻ると1Fの食堂では団体さん一行のお客がカラオケ、それも日本語でのデュェットしていた。温泉とはいっても日本のような大浴場みたいなものがないのが寂しい。