8/29 釜石 ~ 気仙沼(三陸海岸 6日目)

どんよりとした曇り空。天気予報は午前:曇り、昼過ぎ:雨、午後:曇り・雨。8時45分出発。旅館の直ぐ目の前が新日鉄住金釜石製鉄所。旅館の人の話だと高炉時代の写真などが展示してあるようだと聞いたので守衛さんに見せてもらえますかと訊いてみたところ、たちどころにそんなものはないとけんもほろろに突き返された。

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  高金旅館前にて

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  JR釜石駅

 

長い坂を上ったり下ったりしながら唐丹、吉浜を通り過ぎる。途中いくつかの長いトンネルを抜ける。昨日と違いトンネルがもっと以前に造られたものなのか歩道がない。暗いトンネルの路肩を走るので昨日よりも恐怖を感じる。途中、予報通り小雨がぱらつく。大船渡への長い坂を上りきったところにある道の駅に12時到着。小休止後、出発しようとすると今にも雨が降り出しそうな空模様。その時、これからどこへ行くのと声をかけられる。陸前高田まで行くがよかったら乗せてあげるよと言われる。まだ行ったことのない大船渡を通過してしまうので悩むが、予報では明日の天候は悪そうだし少しでも早く着いた方がいいだろうと乗せてもらうことにする。

 

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  道中、目に入った仮設住宅

  

高速道路を走り、13時陸前高田の奇跡の三本付近で降ろしてもらう。大型ダンプが行き交い復旧工事が行われているが見た目には4年前に訪れた時と状況はあまり進展していないように思える。広域にわたる復旧・復興事業の困難さが窺える。津波の恐ろしさを後世に語り継ぐため、震災遺構として保存されている「タピック45(旧道の駅)」と同じ敷地内にある「陸前高田復興まちづくり情報館」に立ち寄る。情報館には震災前の町の様子、震災の状況、復興の状況などが分かるパネルや映像などの資料が展示されている。

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  峠から30kmほど乗せてもらった車

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  奇跡の一本松

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  震災遺構として保存されているタピック45

 

陸前高田に着いてから天気が急に回復し雲の合間から青空がのぞく。車に乗せてもらったことを後悔。45号線を走り、宮城県に入る。17時半気仙沼到着。市街地への入口で作業服姿の人がいたのでどこか泊まる所がないか尋ねると気仙沼津波被害が大きかったところで気仙沼港近くの市の中心部では営業しているところはないよと言われ困ったなと思いながらもスマホで検索してみるといくつかの営業中のホテル・旅館が見つかった。

 

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   長い上り坂も美しい風景に癒される

 

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  気仙沼港での防潮堤工事。岩手県とは大きさが異なる。

  

取りあえず市の中心部まで行き電話を入れてみると最初の1軒目は満室だったが、2軒目の旅館で部屋が取れた。宿泊客は工事関係者で旅行者はいなかった。

 

本日の走行距離52km、金港館(朝食付き、4600円)